簡単に酒をやめる方法はあるのか

どうも、メケです。

酒やめて1761日目。4年と10ヶ月ぐらい。

 

本当に本気で酒をやめたい。

絶対やめたいという方だけこれより先の記事を読み進めてください。

いや、そこまで本気ではない。できたらやめたいな―ぐらいの方は読まないほうがいいです。

 

簡単に酒をやめる方法は、ない

あったら、みんなお酒やめてます。

ってか、簡単にやめれるのならいつでも酒をやめられるってことになるわけで、ならば今やめなくてもいいんじゃねぇ?ってことで酒やめたいなんていう人は出てこないでしょう。

そういう(酒やめようとは思わない)人たちが実は機会飲酒者たち(自称適正飲酒者たちではないですよ)。

「飲みはするけど、普通そこまで酒、酒、酒ってはならんだろー」っていう人たちなのです。この人たちは酒やめようとすら思いません。いつでも好きなときに酒を切り上げられますから。断酒する必要がないのです。なので酒に関して特にいうことはないのです。そういう人たちは日常生活の中で「酒」は優先度低めです。「酒」はそもそもどうでもいい人たちなのです(うちの嫁ちゃんのことですが)。

機会飲酒者たちはいつでも簡単にお酒やめられる人たちなのです。

 

私達は簡単には酒をやめられないのです。そもそもが違うのです。

何が違うのか・・・。何かが違うのです。

 

生い立ちや、育った環境、遺伝子などの影響で脳の構造が「アルコール」に反応しやすく変化してしまっているのだそうです。そしてなぜだか知らないが「頼れるのは自分だけ」という妙な信念も強固なまでに持ち合わせてるのだそうです。孤独な幼少期だったのでしょう。

そもそも飲む前からそういう「酒にハマりやすい因子」を抱えていた可能性は大きいということなのだそうです。意志が弱いだとか酒にだらしないわけではないのです。

 

なぜ酒を簡単にやめられないのか(動画紹介)

アルコールに敏感に反応する「脳」になってしまっているから、ということだそうです。

以下の動画、とてもわかり易く納得できる内容でした。

依存症からの回復に必要なこと~どう理解し、何を目指せばいいのか~ 

 

今回のお話はこの動画の紹介といっても過言ではないです。

この動画はつぶやき「X」で知りました。

教えてくださった方、ありがとうございます。

 

一般の方に比べて、アルコールに過剰反応する「脳」になってしまうような幼少期を過ごした可能性があるらしいです。

幼少期に「逆境体験」というものを長期に渡ってハードにしかも誰にも相談できずに孤独に、頼れるのは自分しかいないという究極の環境で育つと、「脳」はアルコールに過剰反応する傾向がでてくるのだそうです(他の依存系のものに対しても同じだそうです)。

この動画によると実は飲む前からそういう傾向はもっていた可能性が高いということなのです。

この辺は動画を見ていても非常に納得しました。

 

これは私が酒を飲み始めた頃のことですけど、なぜだかよくわからないけど飲むと楽になる感覚がとても忘れられなく、もっともっとと「なぜか」そういうふうになってしまってました。

私が酒に強かったのもあるかもしれないです。大人になれば酒は飲んでいいものだと思ってましたから(メディアや社会のせいにしときましょう)、特に酒による害について全く心配することなく酒を飲み続けてました。そのことが習慣飲酒につながり、今思えば良くなかったな~と思います。

なぜ自分は他の人みたいに適当なところで酒を切り上げられないのか。今日は飲まないと言って飲まずに過ごすことができないのか。なぜそれが他の人のようにできないのか。そのことは酒を飲み始めた頃より、ずっと心に引っかかってました。

自分だけ酒を切り上げられない。なぜなんだと。

その理由について、この動画を見れば「そりゃそうだ」と思えます。 

 

小児期逆境体験(生きづらい体験)を持つ人ほど依存症になりやすい

この動画によると、そもそもが、幼少期の逆境体験によって、酒を飲む前から「適当なところで酒を切り上げられなくなっている」ということ。依存しやすい脳になっているということなのだそうです。

機会飲酒者たち(自称適正飲酒者たちではないですよ)は幼少期逆境体験がない人たちが多いのだそうです。幼少期が我々と違うのです(うらやましいですが)。

これはカナダの2万人に及ぶ追跡調査や全米の1万人追跡調査でも明らかになっているらしいです。10年間の追跡調査の結果、小児期逆境体験者の依存症発症リスクは「3倍」だそうです。

この動画は科学的エビデンスに基づいて話してくださっているので親切です。

 

依存症になるのは単に習慣的に飲酒を繰り返していたからとか、興味本位で始めたからとかではないそうです。

 

信頼障害としての依存症

①遺伝的素因

アルコールに対して感受性が高いだとか性格の偏りなど。

 

②環境因子

生い立ちにおいて不安や緊張を長期間に渡って受け続けてきた。

そしてそのことを「理解して共感してくれて受け止めてとめてくれる大人がいなかった」という心理的なサポートが欠如していたなどによるところが大きいのだそうです。

 

ココのところはなるほどと思いました。 

そして、そういった孤独な環境が、他人は頼りにならない、自分で解決しなければならなといった思考を子供時代から繰り返し、「自分しか頼れない」といった信念を強く持つようになるのだそうです。

 

逆境体験を多く抱えると脳に悪影響を与える

こういったことも最近の研究でわかってきているらしいです。

後天的に遺伝子が変わってしまうこともあるらしいです。

そして、こうした不安や逆境から逃れるのに思春期に「アルコール」が救世主となってしまうのだそうな。

確かに、「酒」は僕は好きだったなぁ。最初から好きだった。「たばこ」も好きだった。

でも、すぐに「やめたい」と思い始めてたよ。やめられない苦しさに二重に苦しめられることになったんだ。

もう昔の話のような感じもするけどね。

 

この動画の他の内容

飲酒習慣がどうやって身につき、どうやって本物の依存症に陥っていくのか。そのプロセスもわかりやすく説明してくださってます。動画内6分30秒ごろらへんからです。

 

依存症からの回復の説明

初期

実は自分は寂しかったんだ、苦しかったんだ、イライラしてたんだということに気づく。他人の力を頼って楽になる経験を積む(苦しいのは自分だけじゃなかったというのをTwitterで知った)。

 

中期

飲みたくなったときの適切な対処方法を練習する(今思えばおそらく生活習慣の改善だった)。断酒会やAA。

 

後期

やめるということが大きな問題でなくなってくる時期(今がそうかも)。社会の中に居場所を見つけ(今思えば転職だったような)、頼れる人とのつながりを増やす(今は話聴いてくれる人いるもんなぁ)。趣味を見つけるなど(今ココなのかなぁ)。

 

まとめ

というわけで、本日は「簡単に酒をやめる方法はあるのか」にたいして、「なぜ簡単にやめられないのか」、「小児期の環境の影響を受けて脳がアルコールに過剰反応するようになっているから」。アルコールによる快感をより強く受けるから酒によりハマりやすく、酒をやめにくい。

だから、「地道に進んでいくほかはないということ」を動画紹介とともに自分を例にお話してきました。

 

酒を簡単にやめられる人はそもそも酒をやめようとは思いません。酒をやめたいと思うことは「やめられないなにか」を抱えているということ。ここの部分を受け入れてうまく自分と付き合っていくことが「酒をやめる」ってことなのかなと思います。

 

それとあともう一つ。

価値観のパラダイムシフトを起こせ

この先もおそらく一生酒をやめ続けます(途中で飲もうが飲むまいが関係ありません)。おそらく飲むときは「酒」が自分の中で優先順位(価値観)が一番上になっているときだと思います。

 

逆に今は「酒」から遠いところで生活できています。それはすなわち「酒」なんかよりももっと大切なもの、優先順位の高いモノが目に入っているからです(価値観のパラダイムシフトがおこっているということ)。

自分を大切にしてくれる人、時間、お金、健康。自分の人生においてこれらが最も大切です。これらが自分の中で大切でなくなったとき、おそらくまた「酒」の優先順位が上に上がってくるのでしょう。そして。。。。再飲酒になるのです。

 

そうならないためにも、この先もずっと酒より大事なものを大切にしていけたらいいなと思います(酒なんかよりも、もっと大事なものを見失いたくはないということです)。

趣味もそうなんですが、自分を大切にしてくれる人たちを大切にし、自分の健康、お金、時間を大切にしていきたいです。

 

いつも読んでくださいましてありがとうございます。

今日もよろしく願いします。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事